更新 間取りのこと
映画やドラマなどで出てくるオシャレな「書斎」。本が好きな方はもちろん、仕事や趣味に集中したい方などは書斎を設けておくといいかもしれません。今回はメリット・デメリットを通して伝えていきたい書斎の魅力。間取りの注意点などをみていきます。
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書斎にはどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
リビングなどでは他の家族からの視線や話し声などで作業に集中できないということもありますが、孤立した書斎では自分だけの空間を得ることが出来ます。勉強や仕事だけではなく、趣味などに集中したい時にも、書斎であれば集中することができるので、プライベートな時間を大切にしたい方にはおすすめです。
家族であれば毎日一緒にいますし、時には意見の食い違いで喧嘩をすることもあるでしょう。そういった時に書斎があれば、落ち着くまでの時間を確保することができます。
同じ場所で顔を合わせていればなかなか落ち着く余裕ができませんし、下手をすれば更に喧嘩がこじれる結果を生んでしまいます。そういった時に、書斎という場所があれば非常に便利です。
家族であってもプライバシーを守るということは大切です。特に仕事関係の書類などは個人情報や企業の情報が載っていることもありますので、コンプライアンス的にも他の人に見せるわけにはいきません。そういった重要な書類は書斎でしか扱わないようにすれば、家族からも見られる危険も事前に防げるようになります。
ただ憧れなどで書斎を作るとデメリットを生んでしまうこともあります。ではどのような点に注意すれば、デメリットを防ぐことが出来るのでしょうか。
なんとなく書斎があるといいな、と思って作った方に多いパターンがこちらです。明確に仕事で使う、趣味で利用する、などの目的があればいいのですが、特に明確な理由もなく書斎を作ると次第に使わなくなってしまいます。また、最初は使う予定であっても汚れを嫌って使用しなくなるというケースもあります。書斎を作るために居住スペースを削っているのですから、使わなくなるのは非常に勿体ないです。
最初は少なかった荷物も、住んでいるうちに次第に増えていき、自宅の収納スペースだけでは足りなくなることもよくあります。そういった時に、書斎をあまり使っていないと収納スペース代わりに荷物を置くようになってしまいます。
久しぶりに書斎を使おうと思っても、すっかり荷物だらけで片付けなければ使えない…なんて状態は避けたいですよね。先ほどのデメリットでもお伝えした通り、書斎を作るのであれば明確な目的が必須だと言えるでしょう。
書斎を作る時の注意点を3つご紹介します。
静かに集中できる時間を確保したいというのであれば、家族が集まりやすいリビングやダイニングとは離れた場所にする方がいいでしょう。個室タイプであれば完全に独立した空間になるので、静けさを得られますが、オープンタイプの書斎であれば、家族が集まることの多いテレビやソファーの近くは避けましょう。
また、オープンタイプの書斎は書類などで散らかりやすい傾向にあります。もし急な来客があっても大丈夫なように日頃から整理しておくか、ゲストの視界に入らないような場所に作るといいでしょう。間仕切りのカーテンや家具を利用して視界を遮るのもおすすめです。
書斎では主に何をするかで必要な広さが変わってきます。読書やパソコン作業をする程度ならデスクと椅子があれば十分でしょうが、資料をたくさん置いたり、趣味で使うものが場所をとるようであれば更に広い場所が必要になります。書斎を作る目的と共に、収納がどれくらい必要なのかを考えて広さを決めてください。
部屋の隅などに書斎を作る場合は空調の心配はいりませんが、個室タイプの書斎を作るのであれば空調設備が必要になります。ただしサービスルームなど建築基準法で居室と認められていない場所を書斎にするのであれば、エアコンを設置するための穴が開いていないことがあります。個室タイプの書斎を作るのであれば、空調のことなどを考えて場所を配置しましょう。