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シューズクローク(シューズインクローゼット)とは?デメリットある?

シューズクローク(シューズインクローゼット)とは?デメリットある?

玄関は家の顔。靴やコートが散らかっていては、せっかくのオシャレな家が台無しになります。ところで、あなたは「シューズクローク」という言葉を耳にしたことはありませんか?

じつは、このシューズクロークこそ、悩みの種だった玄関収納を一気に解決する理想的な空間なのです。靴はもちろん、コートや身の回り品までスッキリと収納できます。生活を快適にしてくれますよ。

本稿では、シューズクロークの特徴メリット・デメリット、そしてシューズクロークを取り入れた新築事例をご紹介します。あなたも、本稿をヒントに玄関の質をワンランクアップしませんか?

目次

シューズクローク/シューズインクローゼットとは?

シューズクローク/シューズインクローゼットとは?

まずは、シューズクロークがどういうものなのかご説明しましょう。さらに、シューズインクローゼットとの違いもご紹介します。

シューズクロークの役割

シューズクロークは《玄関付近に設けられた、土足のまま出入りできる収納スペース》のことです。間取り図では「SC (シューズクローク)」や「SIC (シューズインクローゼット)」と表記されます。

シューズクロークは、従来の下駄箱と異なり、小部屋の体裁を取っています。ですから、靴以外にも、外に持ち出すさまざまなものを収納できます。たとえば、こんなものですね。

・コート
・ベビーカー
・ゴルフバッグ
・アウトドアグッズ
・ペットのお散歩グッズ

シューズクロークがあると、玄関周りの収納を1箇所に集約できますので、とても便利です。敷地に余裕があれば、ぜひ採用したい間取りのひとつです。

シューズインクローゼットとの違い

シューズクロークとシューズインクローゼットは、何が違うのでしょうか?そもそも、クロークとクローゼットの違いは、何でしょうか?

クロークは「クロークルーム (cloakroom)」を省略した言葉です。ホテルや劇場、レストランなどで、お客さまの上着や携帯品を一時的に預かる場所のことです。

一方クローゼットは、居室内にある、おもに衣類を収納するスペースを指します。

参考:ウィキペディア (英語版)「Cloakroom」
参考:ウィキペディア (英語版)「Closet」

本題に戻ります。シューズクロークとシューズインクローゼットは、何が違うのでしょうか?―― じつは、このふたつは和製英語です。英語では「shoe closet」と言うそうです。

シューズクローク(shoes cloak)は「玄関にある、靴を収納する小部屋」くらいの意味合いで使われています。

一方、シューズインクローゼット(shoes-in closet)は「靴のまま入れるクローゼット」くらいの意味合いで使われています。

しかし、明確な区別をせずに使っているケースが多いように感じます。結論を言うと、同じものと考えていただいて差し支えありません。


知っておきたいシューズクロークのメリットとデメリット

つづいて、シューズクロークのメリットとデメリットをご紹介します。

シューズクロークはとても便利な収納ですが、デメリットもあわせ持っています。新築時にシューズクロークを取り入れたい方は、メリットとデメリットの両方を理解したうえで採用しましょう。

そのほうが、満足度が上がりますよ。

デメリット:シューズクロークの注意点はどこか?

シューズクロークの注意点はどこか?

まずは、デメリットからご紹介します。

・ニオイがこもりやすい
・スペースが必要
・コストがかかる

それぞれ、もう少し補足説明をしましょう。

▼ ニオイがこもりやすい

シューズクロークは、通気しづらいスペースです。湿気やニオイが、こもりやすいでしょう。

扉がないオープンタイプの場合は、玄関までニオイが広がってしまうケースもあります。一方、ニオイ対策で扉を付けて閉めっぱなしにすると、カビが増えやすくなります。

対策としては、換気扇や換気用の小窓を設置するとよいでしょう。内装に消臭・除湿効果のある素材を使用するのも、ひとつの方法です。

▼ スペースが必要

シューズクローゼットは、シューズボックスのみの玄関と比較すると、広いスペースを必要とします。

敷地が狭い場合や建ぺい率・容積率(家の床面積を制限する規定)が低い場合は、シューズクローゼットが間取りを圧迫しかねません。

間取りを作成する際、優先順位を考えながら、他のお部屋と面積のバランスを取ることが大切です。

▼ コストがかかる

シューズクロークをつくると、棚板や棚受け、ハンガーパイプ等のコスト(材料費、取り付け賃など)がかかります。扉を付ける場合は、扉のコストもかかります。

コストを抑えたい方は、シューズクロークをつくりなれているハウスメーカーに建築をご依頼ください。低コストでシューズクロークをつくるコツを、アドバイスしてくれるでしょう。

メリット:なぜシューズクロークが人気なのか?

なぜシューズクロークが人気なのか?

次は、メリットをご紹介しましょう。

・収納物を効率的に整理できる
・玄関がスッキリする
・動線がスムーズになる

こちらも、それぞれ補足説明をしますね。

▼ 収納物を効率的に整理できる

シューズクローゼットは、棚やハンガーパイプなどを設置することで、収納物を効率的に収納できます。棚板の高さを変えられるようにすれば、お手持ちの靴の種類別に整理できるでしょう。

シーズンオフの上着の収納にも便利です。冷え込み出す季節に「あれ、今日は寒いな」と感じたら、サッと取り出して使えます。わざわざ、寝室のクローゼットまで取りに行く必要がなくなりますよ。

▼ 玄関がスッキリする

シューズクロークがあると、靴やお出かけ用の身の回り品を簡単に収納できます。ですから、靴や身の回り品で玄関を散らかさずに済みます。

玄関は、家の顔となる場所です。スッキリとした印象であるほうが望ましいでしょう。シューズクロークがあれば、いつでもスッキリと見せることができますよ。

▼ 動線がコンパクトになる

シューズクロークがあると、外出時や帰宅時に便利です。靴やコートなどを出したりしまったりするために、家の中を行ったり来たりする必要がなくなります。

たとえば、帰宅時。「靴をしまう・バッグを片づける・コートをかける」が、すべて1箇所で完結します。

▼ 室内に持ち込みにくいものを収納できる

シューズクロークは、靴の収納だけに留まりません。作り方しだいで、傘やベビーカー、アウトドア用品といった室内に持ち込みにくいものをすっきりと収納することも可能です。

このような外用のアイテムは、わりと保管場所に困りますよね。シューズクロークに外用のアイテムの収納スペースを設けることで、この問題は解決します。


使いやすくてオシャレなシューズクロークにするコツ

使いやすくてオシャレなシューズクロークにするコツ

いかがですか?シューズクロークへの関心が高まってきたでしょうか?

「シューズクロークを間取りに取り入れたい!」と感じた方のために、使いやすくてオシャレなシューズクロークにするコツをご紹介しましょう。

効率的な収納を実現するには?

シューズクロークは、単なる靴置き場ではありません。上着やベビーカーなど、さまざまなアイテムを収納できる多機能収納スペースです。

しかし、計画性なくものを詰め込むと、使いづらく見苦しい空間になりかねません。理想的なシューズクロークをつくる手順をご紹介しましょう。

1. 収納する可能性のあるものをリストアップ
2. 収納するもののサイズや量、使用頻度などをメモ
3. 収納物にあわせて、収納場所や収納方法を検討

まず、設計前に収納予定のアイテムをリストアップしましょう。このとき、家全体の収納計画の中で、シューズクロークの役割を明確にすることが大切です。

次に、収納するもののサイズや量、使用頻度などを考慮して、収納物に適した収納場所と収納方法を検討します。たとえば、靴は高さの異なる棚を用意し、近くに換気設備を設けるとグッドです。

上着も収納するなら、ハンガーパイプを設置しましょう。お子さま用に低めのパイプも用意すれば、自分で上着をかけたり、自立心を育んだりできます。

理想的なシューズクロークがあると、毎日の生活がよりスムーズに、より快適になります。《家族みんなが使いやすい玄関》を目指して、ぜひ工夫を凝らしてみてください。

機能性やデザイン性を高めるには?

シューズクロークに適切な設計や工夫を用いると、機能性とデザイン性を兼ね備えた素敵な収納にできます。

まず、シューズクロークのタイプを知っておきましょう。シューズクロークは、以下のふたつのタイプに大別できます。

・ウォークインタイプ
・ウォークスルータイプ

ウォークインタイプは出入口がひとつで壁面が多く、収納力抜群です。

一方、ウォークスルータイプは出入口がふたつあり、他の部屋への移動がスムーズです。使い方に合わせて選択しましょう。

ウォークスルータイプのクローゼットについては、以下の記事で詳しく解説しています。ご興味がある方は、あわせてご覧ください。

ウォークスルークローゼットとは?メリット・デメリットや実例を紹介

扉の有無も、重要なポイントです。それぞれの特徴をご紹介しましょう。

・扉なし:出入りしやすい、中が見えるので整理整頓が必須
・扉あり:見た目がスッキリする、扉の開閉スペースが必要

シューズクロークの使い方に応じて「ウォークイン/ウォークスルー」と「扉あり/扉なし」を選びましょう。使い方とマッチした選択をおこなえば、機能性が向上します。

一方、デザイン性を高めたい方は壁紙や照明にこだわってみましょう。姿見の鏡も、個性を発揮しやすいアイテムです。取り入れてみてはいかがでしょうか?

収納ボックスは、見た目の統一感を意識しながら、用途に合ったデザインのものを選ぶとよいでしょう。シンプルな樹脂のケースでもいいですが、こんなボックスにすると楽しいですよ。

・段ボールのバンカーズボックス
・ミリタリータイプのコンテナ
・木製のベジタブルボックス

もうひとつ、大切なことがあります。ゆとりある収納を心がけましょう。ギチギチに詰め込むと、窮屈で重たい雰囲気になります。適度な余白をつくると、見た目が軽やかになりますよ。

機能的でありながら、美しいシューズクローゼットを目指しましょう。毎日の暮らしに彩りを添える、あなただけの特別な空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

利便性が高い間取りにするには?

毎日の生活をもっと快適に ―― じつはシューズクロークは、そんな願いをかなえるカギを握っています。適切に配置することで、家全体の動線がスムーズになり、暮らしやすさが格段に向上しますよ。

たとえば「玄関 ⇔ LDK」の動線とは別に、こんなウォークスルータイプの動線を設けていただくと、生活動線や家事動線の利便性がアップします。うまく設計すれば、回遊動線にすることも可能です。

・玄関 ⇔ シューズクローク ⇔ LDK
・玄関 ⇔ シューズクローク ⇔ パントリー
・玄関 ⇔ シューズクローク ⇔ キッチン
・玄関 ⇔ シューズクローク ⇔ 洗面脱衣室
・玄関 ⇔ シューズクローク ⇔ ランドリールーム

まず注目したいのが、主となる玄関とは別に、シューズクローク内に家族用の玄関を設ける方法です。ウォークスルータイプにして、LDKへとつながる動線をつくれば、生活がよりスムーズになります。

シューズクロークとパントリー・キッチンを結ぶ動線も、おすすめです。買い物帰りの荷物の運び入れが、ラクになりますよ。

洗面脱衣室やランドリールームとの連携も、便利です。帰宅後すぐに手を洗えますので、衛生面でも安心です。ドロドロで帰ってきたお子さまも、玄関ホールや廊下を通らずにお風呂へ直行できます。

間取りや動線に関しては、こちらの記事もおすすめです。ご興味がある方は、あわせてご覧ください。

回遊動線を活用した間取りの事例 ? 家事をラクにするポイントとは
パントリーとは?知っておきたいメリット・デメリット(注意点)と使い方
ランドリールームとは?便利?なぜ、ランドリールームをつくるのか


シューズクロークの実例3選

最後に、シューズクロークの実例をご紹介します。アイデア出しのヒントになれば幸いです。

実例1:インテリアが空間に馴染む北欧風の家

インテリアが空間に馴染む北欧風の家

最初にご紹介するのは、広島市安佐南区にある北欧風の家です。玄関に、ウォークスルータイプのシューズクロークを設けました。

主玄関とは別に、シューズクロークから家族専用の玄関を通ってパントリー、そしてキッチンへ入れます。食材や日用品の買い物帰りに、とっても便利です。

詳しくはこちら

実例2:光と風と緑に囲まれた、末永く暮らせる住まい

光と風と緑に囲まれた、末永く暮らせる住まい

つづいてご紹介するのは、建物中央に中庭と大きなウッドデッキがある平屋です。「え?平屋なの?」と戸惑うほど高い天井の玄関脇に、大容量のシューズクロークを配置しています。

玄関タイルをそのまま収納内にも張り込みましたので、シックで高級感のある雰囲気に仕上がっています。

詳しくはこちら

実例3:木を主役にした、シンプルなデザインハウス

木を主役にした、シンプルなデザインハウス

最後にご紹介するのは、広島県広島市にあるお家です。デザイン性だけでなく《暮らしやすさ》や《収納力》にもこだわりましたので、理想的な住まいになりました。

木目調の壁が印象的な玄関ホールの脇に、ウォークスルータイプのシューズクロークを設けました。もう一方の出入口は、洗面室へとつながっています。

詳しくはこちら


【まとめ】シューズクロークとは?うまく活用して、玄関を美しく!

シューズクロークの特徴や実例をご紹介しました。玄関にシューズクロークがあると、玄関周りのゴチャゴチャを解消してくれます。いつもスッキリした玄関にできますよ。

シューズクロークには短所もあります。それを理解せずに採用すると、間取りを圧迫したり、予算オーバーを招いたりしますのでご注意ください。長所と短所の両方を理解することが大切です。

創建ホームでは、シューズクロークなどのアイデアが満載のカタログをご提供しています。広島県で注文住宅をご検討中の方は、ぜひご請求いただき、ご活用ください。

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